目次

1. サイト内容

アーティストの音域データを扱い、以下のことに着目しています。

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2. 自分の音域(声域)を知る

自分の音域を知っていると、カラオケの選曲に役立ちます。

音域データから自分の音域に合った曲を見つけたり、キー変更の目安が分かります。

おおよその自分の音域を知るには、

CDなどの原曲に合わせて歌い、各箇所の音が「出せるか、出せないか」で判断できます。


具体的な例として、レミオロメン「粉雪」のサビ部分で説明します。


「こゆき ねえ 心まで白く 染めれたなら」
    (©レミオロメン『粉雪』作詞・作曲:藤巻亮太より引用)

この赤字の部分が出せるとhiAという高さが出ることになります。

hiAとは音の高さを表す音名です。この音名については次の章で説明します。

また、自分の「音楽的限界キー」を知っているとよいでしょう。

この意味は「歌に使えるレベルの発声」「極端に無理をしないでも出せる高さ」などを指します。


「音楽的限界キー」とは別に「生理的限界キー」もあります。

「生理的限界キー」は奇声も含めてそれ以上は声が出ない体の限界を意味し、歌には使えないと考えてよいです。


カラオケ等で歌う場合には、歌に使える「音楽的限界キー」に合わせて選曲やキー変更するのが好都合でしょう。

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3. 音の高さ、鍵盤(キーボード)の見方

鍵盤1
Hz(ヘルツ)
鍵盤2
ドレミファソラシド
鍵盤3
low〜、mid1〜、mid2〜、hi〜、hihi〜
鍵盤4
C〜、D〜、E〜、F〜、G〜、A〜、B〜

鍵盤1〜4はピアノをもとにしたものです。

それぞれ異なった文字が書いてありますが全て同一関係です。

つまり、オレンジに色付けされた部分で言えば「440Hz」=「ラ」=「hiA」=「A4」となります。

音の高さは第一に周波数で表します。単位はHz(ヘルツ)

この周波数に対応したのが鍵盤1で基礎になります。(小数点以下は四捨五入)


周波数の数値が大きいほど高音になります。

つまり、440Hzより523Hzのほうが高音です。

鍵盤3と鍵盤4はその周波数を音名に置き換えて表しています。

当サイトでの音名表記は鍵盤3の「low〜、mid1〜、mid2〜、hi〜、hihi〜」です。


この音名の見方は、例えば「mid1」や「mid2」や「hi」を、それぞれ1つの階級と仮定します。

そして、「mid1」や「hi」の後に付いている「A・A#・B・C・C#・D・D#・E・F・F#・G・G#」を見ます。

各階級(low〜、mid1〜、mid2〜、hi〜)の中で、

一番低い音がAになります。逆に一番高い音はG#です。

「#」はピアノの黒い鍵盤部分です。

要するに、一つの階級は始まりがA、終わりがG#です。

G#まで行ったら次の階級のAに移ります。

mid2G#の次は階級が移ってhiAということです。

これは上の鍵盤3をさらに広域表示。lowlowFからhihiE(4.9オクターブ)になります。

音域鍵盤図

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4. 音域(音名)の読み方

hihiA、hiC#、hiA、mid2G#、lowG ←なんて読むのか?

一般的と思われる読み方をあげます。

hihi
『ハイハイ』
hi
『ハイ』
mid2
『ミドル・ツー』、『ミッド・ツー』、『ミド・ツー』
mid1
『ミドル・ワン』、『ミッド・ワン』、『ミド・ワン』
low
『ロー』
lowlow
『ローロー』

A・B・C・D・E・F・Gは英語読みで『エー・ビー・シー・ディー・イー・エフ・ジー』
#は『シャープ』
これらをを組み合わせると・・・

hihiA
『ハイハイ・エー』
hiC#
『ハイ・シー・シャープ』
hiA
『ハイ・エー』
mid2G#
『ミドル・ツー・ジー・シャープ』、『ミッド・ツー・ジー・シャープ』、『ミド・ツー・ジー・シャープ』
mid1E
『ミドル・ワン・イー』、『ミッド・ワン・イー』、『ミド・ワン・イー』
lowG
『ロー・ジー』
lowlowG
『ローロー・ジー』

※mid2やmid1は複数あげましたが、自分のしっくりくる読み方で問題ありません。

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5. オクターブ・音域(声域)について

1オクターブはドレミで書くと、

「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」です。 ミから始まったら「ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ」です。

それでは説明にあたって、上記の最初のドをmid2C、最後のドをhiCとします。

mid2Cの1オクターブ上はhiCになります。

逆にmid2Cの1オクターブ下はmid1Cとなります。


mid1CからhiCで2オクターブになります。
音域鍵盤図

例えば、最低音がmid2Aで、最高音がhiAの曲なら、ぴったり1オクターブ使用になります。
mid2A〜hiA

今度は、最低音がmid1D#になり、最高音はそのままhiAだったとしたら、1.5オクターブ使用になります。
mid1D#〜hiA

今度は個人の音域で考えてみます。

まずは 声を無理やり出すだけで歌には使えない「生理的限界キー」

成人男性で言えば、低音がlowF、地声の高音でhiB、さらに裏声でhiGまで出ると仮定します。

この場合、地声の声域は2.5オクターブ。裏声を合わせたトータルでは3.2オクターブとなります。

次に歌に使えるレベルの「音楽的限界キー」で考えてみます。

上記の「生理的限界キー」lowFからhiGを元にすると、
例えば低音がmid1A、地声の高音でmid2G、裏声でhiEという感じで「生理的限界キー」より狭くなります。

この場合、地声の声域は1.8オクターブ。裏声を合わせたトータルでは2.6オクターブとなります。

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6. キー変更

カラオケで使うキーコントロールは、キー変更1個分で鍵盤1個分の移動になります。

最高音がhiC#からのキー変更で説明すると


hiC#からキー1個上げでhiD、2個上げでhiD#、3個上げでhiE、5個上げならhiF#になります。

hiC#からキー1個下げでhiC、2個下げでhiB、3個下げでhiA#、5個下げならmid2G#になります。


以上のように最高音が変わっていきますが、もちろん最低音も連動して変化します。

具体例として、B'zの「ultra soul(ウルトラソウル)」で説明します。

この曲は地声最高音がhiC#、最低音がmid1F#です。音域は1.6オクターブです。

これをキー変更1個分に上げ下げしたのが下の鍵盤になります。(真ん中の鍵盤が原曲CDの音域、通称:原キー)

1個上げ
mid1G〜hiD
mid1G〜hiD
原キー
mid1F#〜hiC#
mid1F#〜hiC#
1個下げ
mid1F〜hiC
mid1F〜hiC

この曲はサビの最後「ウルトラソウル」の部分がhiC#です。
             (©B'z『ultra sou』作詞:稲葉浩志/作曲:松本孝弘より引用)

なのでこの部分が出せる人はhiC#が出ることになります。(hiC#は女性曲の最高音と同等なほど高い音です。)

もしhiC#が全く出せなかったり厳しいと感じたら、自分の音域に合うようキー変更して歌えばOKです。

例えば、hiAが限度ならキーコントロールで原曲キー状態から4個下げればhiC#がhiAに変わります。

4個下げ
mid1D〜hiA
mid1D〜hiA

もっと余裕を持って歌いたい場合は5個や6個下げます。

※ただし、最高音を下げた分だけ最低音も同様に下がるので、今度は低音が出し辛くなってきます。

このことから、2オクターブ以上などの音域が広い曲は、キー変更しても歌えない可能性があるので注意が必要です。

それではキー変更しても歌えない可能性の具体例としてL'Arc〜en〜Cielの「winter fall」で説明します。

この曲は地声最高音がhiB、最低音はlowG#です。音域は2.25オクターブで音域が広い曲といえます。

男性の場合、地声でhiBを出すのはキツイ、もしくは歌に使えるレベルでは出せない人も多いと思います。

そこでmid2Gまでなら出せるとして、hiBからmid2Gなのでキーを4個下げます。

同様に最低音も4個下がるのでlowG#からlowEになります。

すると、地声最高音はmid2Gで出せる範囲になったのに、最低音がlowEになってしまい「低すぎて無理」となります。

原キー 
lowG#〜hiB
4個下げ
lowE〜mid2G

女性がL'Arc〜en〜Cielの「winter fall」を歌う場合も大変でしょう。

最低音のlowG#は、一般的な女性では「歌に使えるレベルでの発声」はまず不可能といえます。

そこでmid1Eまでなら何とか出せるとして、lowG#からmid1Eなのでキーを8個も上げないといけません。

同様に最高音も8個上がるのでhiBからhiGになります。

すると最低音はmid1Eで出せる範囲になったのに、地声最高音がhiGになってしまい「高すぎて無理」となります。

原キー 
lowG#〜hiB
8個上げ
mid1E〜hiG

※『原曲キー』=『CDと一緒』ですが、

カラオケの機種(DAM、UGA等)や曲によっては、
原曲キーの設定がCDとは違う間違った状態で配信されている場合があります。

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7. 音域の色分け 

音域鍵盤図

これは鍵盤を適当な音域ごとに区切って色付けしています。

左から超低音域、低音域、中音域、中高音域、高音域1、高音域2、超高音域

男性曲の場合

地声最高音はからまでが多くなっています。

とても声の高いアーティストだと、が増えてきます。

洋楽のハードロック・メタルといったジャンルでは、の超高音域が使われることも珍しくありません。

最低音に関しては、が多くなっています。

女性曲の場合

地声最高音はが多くなっています。

その中でも声の高いアーティスだとhiE以上を使用してきます。

最低音に関しては、がほとんどで、まれにの曲もあります。

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8. 音域表の見方

レミオロメン
曲名 地低 地高 裏高 Fake 説明
粉雪 mid1B hiA hiA

hiAのロングトーンが要。
※地声hiAはロングトーンが8回に単発が7回で計15回。 
裏声hiAはラストで1回。
hiA「こき ねえ 心ま白く 染れたなら」※mid2G,サビ。
mid2E「喜びも悲しみも 虚しいだけ」※サビ前。
裏:hiA「空にえすから」※ラスト。
低:mid1B「生きてなどいけい」※Bメロ。
 (©レミオロメン『粉雪』作詞・作曲:藤巻亮太より引用)

曲名
新規に追加した時はUPのマークが付きます。
地低
歌詞カードに載っている部分の地声最低音。
地高
歌詞カードに載っている部分の地声最高音。
裏高
歌詞カードに載っている部分の裏声最高音。
Fake
歌詞カードに載っていない部分の地声・裏声を合わせた最高音。
間奏中などに入る「Woo〜 Yeah!」といったものをFake(フェイク)としています。
説明
主に、地声の高音域について「どの部分が、どの高さなのか」を赤字で強調表示しています。
また一区切りの説明の中でも赤字に加えて緑字紫字を使い補足説明する場合もあります。
曲によっては裏声や低音の部分も表示します。
その場合は音名の前に「裏:〜」「低:〜」となります。
上記のレミオロメンの「粉雪」では、
サビの 「こき ねえ 心ま白く 染れたなら」の赤字部分がhiA
緑字部分はmid2Gということを示しています。
(©レミオロメン『粉雪』作詞・作曲:藤巻亮太より引用)

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